温泉施設のメンテナンス

弊社では、お客様が、ご満足して温泉をご利用いただきますよう安定供給のため日夜努力いたしております。
現地源泉事業所には、長年に亘り、社員が24時間体制で常駐し、温泉施設の保守管理に努め、万一の対応に万全を期しております。
40年余前(昭和41年頃)に建設した温泉施設のため、経年劣化は止むを得ないものの、自然の恵みである温泉成分により、施設そのものの維持には相当苦労がともないます。自然が相手ですから変化に対応しなければなりません。
特に源泉揚湯管と送湯管内スケール付着対策がポイントでした。
今日まで、施設維持のための修繕・補修・メンテナンス工事がどのように行われてきたかご覧ください。

主なメンテナンス実績

創業当初は、各施設・送湯管ともには新しく、お客様も少なく順調に推移していました。
 
  1. 昭和50年7月頃、揚湯量の減少したことから、孔内の浚渫を行った。
  2. 昭和51年には、エアーコンプレッサー(平山式横型3段水冷圧搾機)の予備機を導入し、主機の故障に備え、副機を設置し2台体制とした。
  3. 昭和53年頃、スケール軽減対策として池田式還元装置を導入した。
  4. 昭和57年9月頃、泉温が急激に低下し地下水が浸入した事が報告されている。これは、同年8月におきた伊豆地方地震の影響によりケーシングパイプ(水止め管)が切断、ズリ落ちで地下水が浸入したといわれた。
    このため、昭和57年10月からケーシングパイプの入れ替え工事を大規模に行っている。
  5. 昭和62年頃には、送湯管が約20年経過し、白ガス管(SGP炭素鋼管)の腐食と管内のスケール付着による送湯量の減少等から送湯管の殆どに亘り、取替工事を行っている。
  6. 昭和63年から平成2年にかけて新しい経営者により大規模な修繕改修工事が実施された。
    • 昭和63年、水井戸2号増設(2本体制とした)
    • 平成1年、旧貯湯槽を取り壊し、貯湯槽2基(50トン、50トン)を新設
    • 平成1年、貯水槽、高架水槽新設。
    • 同  年、還元装置を新規取替。
  7. 平成8年、13年、16年頃、送湯管の一部取替工事を行っている。
  8. この間、揚湯管・エアー管の引き上げ、取替工事は2ヶ月に1回程度定期的に実施し、また漏湯工事等は、その都度対応した。
             
      揚湯管・エアー管取替工事   揚湯管取替工事      漏湯工事      道路漏湯工事

最近のメンテナンス

弊社引継ぎ後のメンテナンス対応は、どうであったか。
基本姿勢
  1. 安定供給のため、計画的・定期的な修繕、取替工事の実施。
  2. スケール防止対策(抜本策)の導入。
  3. 水井戸施設の新設または改修。
  4. 道路内埋設送湯管から民有地U字溝内送湯管布設への切り替え促進。
  5. 白ガス管から、耐熱性硬質塩ビ管(通称、HT管)または、ステンレス管もしくはポリブテン管への切り替え促進。
メンテナンスの実績
  1. 平成18年12月
    • 一部民有地U字溝設置、送湯管移設。
  2. 平成19年5月
    • 水井戸2号、ケーシングパイプ、水中ポンプ揚水管を新規取替え。
    • 併せて、SPAエンビックスケール防止システムを導入。
  3. 平成19年7月
    • レジーナビラ強羅マンション先道路内旧白ガス管を撤去しHT管に取替。
  4. 平成19年9月、11月
    • 送湯管B系統全線に亘り、旧白ガス管を撤去し、一部民有地U字溝設置HT管布設切り替え。併せ、一部道路内はステンレス管に新設切り替え。
  5. 平成20年1月
    • レジーナビラ強羅敷地内U字溝内の旧白ガス管を撤去し、HT管切り替え工事。
  6. 平成20年2月
    • レジーナ・ビラ強羅建物内旧水井戸1号水中ポンプ引き上げ。善後策協議開始。
  7. 平成20年7月~9月
    • 県小田原保健福祉事務所・箱根町の承認をへて、新水井戸1号掘削工事開始9月完成、温泉供給施設への配水開始。同時に貯湯槽まわりHT管切替工事。
  8. 平成20年11月~平成21年2月
    • 東京薬業健保下からパセオまで約85m間白ガス管からポリブテン65A管に取替
  9. 平成21年2月~3月
    • 資生堂健保横道路内約95m間白ガス管からポリブテン50A管に取替。
  10. 平成21年6月
    • 第2貯湯槽、内部改修および取出管の取替え工事。
  11. 平成23年1月
    • パセオからファミールヴィラ・強羅マンション横までの町道約72m間白ガス管からポリブデン65A管に取替。
  12. 平成24年2月
    • 新水井戸1号絶縁抵下事故に伴い、水井戸ポンプ取替え(川本製 US2-405-7.5)。
  13. 平成25年12月
    • パセオ周辺約45m既設管撤去、公道内に既設管、切り廻し工事(ポリブデン65A管)。
  14. 平成28年9月
    • 源泉事業所内高架水槽への多段渦巻ポンプ(荏原製50MS352.2B)の取替工事。
  15. 平成29年4月                                源泉坑内の浚渫工事施工。併せて坑内検層調査(電気・温度‣、坑径)を実施。
揚湯管・エアー管のスケールが随分減りました。(スケール防止システム)
  • *今まで、設置2ヵ月後はこんなに付着して源泉が揚がりませんでした。
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  • すごいスケール付着  エアー管外側に付着
  • *見てください。設置3.5ヵ月後でも殆ど付着しておりません。
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  •          揚湯管内部     エアー管外側
送湯管のU字溝内布設を進めてまいります。
  • 道路内埋設送湯管布設から民有地内敷設U字溝への送湯管敷設により、保守管理がし易く、万一の対応が早くなりました。今後できる限り進めてまいります。
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  • U字溝布設保温HT管
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  • U字溝の布設
白ガス管から耐熱性硬質塩ビ管(HT管)、ステンレス管、ポリブテン管に取り替えてまいります。
  •  スケール付着 白ガス管
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  •          HT管        ステンレス管     ポリブテン管
旧白ガス管撤去、HT管・ステンレス管埋設工事
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  • 旧白ガス管の撤去工事 老朽化した白ガス管 HT管布設工事 ステンレス管布設工事