現地源泉事業所には、長年に亘り、社員が24時間体制で常駐し、温泉施設の保守管理に努め、万一の対応に万全を期しております。
50年余前(昭和41年頃)に建設した温泉施設のため、経年劣化は止むを得ないものの、自然の恵みである温泉成分により、施設そのものの維持には相当苦労がともないます。自然が相手ですから変化に対応しなければなりません。
特に源泉揚湯管と送湯管内スケール付着対策がポイントでした。
今日まで、施設維持のための修繕・補修・メンテナンス工事がどのように行われてきたかご覧ください。
主なメンテナンス実績
創業当初は、各施設・送湯管ともには新しく、お客様も少なく順調に推移していました。- 昭和50年7月頃、揚湯量の減少したことから、孔内の浚渫を行った。
- 昭和51年には、エアーコンプレッサー(平山式横型3段水冷圧搾機)の予備機を導入し、主機の故障に備え、副機を設置し2台体制とした。
- 昭和53年頃、スケール軽減対策として池田式還元装置を導入した。
- 昭和57年9月頃、泉温が急激に低下し地下水が浸入した事が報告されている。これは、同年8月におきた伊豆地方地震の影響によりケーシングパイプ(水止め管)が切断、ズリ落ちで地下水が浸入したといわれた。
このため、昭和57年10月からケーシングパイプの入れ替え工事を行っている。 - 昭和62年頃には、送湯管が約20年経過し、白ガス管(SGP炭素鋼管)の腐食と管内のスケール付着による送湯量の減少等から送湯管の殆どに亘り、取替工事を行っている。
- 昭和63年から平成2年にかけて新しい経営者により大規模な修繕改修工事が実施された。
- 昭和63年、水井戸2号増設(2本体制とした)
- 平成1年、旧貯湯槽を取り壊し、貯湯槽2基(50トン、50トン)を新設
- 平成1年、貯水槽、高架水槽新設。
- 同 年、還元装置を新規取替。
- 平成8年、13年、16年頃、送湯管の一部取替工事を行っている。
- この間、揚湯管・エアー管の引き上げ、取替工事は2ヶ月に1回程度定期的に実施し、また漏湯工事等は、その都度対応した。
揚湯管・エアー管取替工事 揚湯管取替工事 漏湯工事 道路漏湯工事
メンテナンスについて
- 基本姿勢
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- 安定供給のため、計画的・定期的な修繕、取替工事の実施。
- 道路内埋設送湯管から民有地U字溝内送湯管布設への切り替え促進。
- 白ガス管から、耐熱性硬質塩ビ管(通称、HT管)または、ステンレス管もしくはポリブテン管への切り替え促進。
- メンテナンスの実績
- 揚湯管・エアー管のスケールが随分減りました。(スケール防止システム)
- *今まで、設置2ヵ月後はこんなに付着して源泉が揚がりませんでした。
- すごいスケール付着 エアー管外側に付着
- *見てください。設置3.5ヵ月後でも殆ど付着しておりません。
- 揚湯管内部 エアー管外側
- 送湯管のU字溝内布設を進めてまいります。
- 道路内埋設送湯管布設から民有地内敷設U字溝への送湯管敷設により、保守管理がし易く、万一の対応が早くなりました。今後できる限り進めてまいります。
- U字溝布設保温HT管
- U字溝の布設
- 白ガス管から耐熱性硬質塩ビ管(HT管)、ステンレス管、ポリブテン管に取り替えてまいります。
- スケール付着 白ガス管
- HT管 ステンレス管 ポリブテン管
- ポリブテン管(東薬前公道内)
- 旧白ガス管撤去、HT管・ステンレス管・ポリブテン管埋設工事
- 旧白ガス管の撤去工事 老朽化した白ガス管 HT管布設工事 ステンレス管布設工事
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